#1 

オープニングテロップ

「夫レ
混元既ニ凝シカドモ
気象未ダ効レズ
名モ無ク為モ無ク
誰ガ其ノ容ヲ知ラム」

(世界の始まりとは…大元が出来ただけで、万物の法則はまだ生まれていなく、
名前もなく、その形もない、なので、誰もその状態を判るものなどいない。)
古事記の冒頭文

ロングショット 景観、鳥の姿が写る…

#2

街中

(SE、遠くで銃声)
少年「…ん?」
(ハルヲ、登場)
少年「…ハルヲだっ!」

#3

ヤクザの事務所

ヤクザ(金髪)「例のガキだ!クソ!」
ヤクザ(長髪)「おい、何盗られた!?」
ヤクザ(金髪)「ちっ!…ヤロオッ!」
ヤクザ(長髪)「やめとけ、当たりゃしねえよ!…下だ、降りるぞ!」
ヤクザ(金髪)「ウス!」
親分「…あれが、ハルヲか。」
若頭「あ、私も初めて見ました。」
親分「…ふん!」
若頭「…あ」
親分「…何、盗られた?」
若頭「あ、あ~…おい?」
やくざ(見習)「は?…金とかは…ただ…冷蔵庫の中が、からっぽ…」
親分「メシだけ盗んでったのか?…オマエ、何だってそんな…おう?」
パク「チース。」
やくざ(長髪)「ご苦労様です!」
やくざ(金髪)「ご苦労様っす!」
パク「…あ~い。」
パク「大騒ぎですね、シマダさん。」
親分「お、おお!パクさん。…(膝を打つ)いや、ガキにやられた。…ウチも舐められたモンで…」
パク「いや、”アレ”は特別です。…失礼だが、アンタんトコの”ワケーシュ”じゃ、無理だ。」
親分「…む。」
パク「ワタシも行きますよ。」
親分「おお!行ってくれますか。」
パク「コレもバウンサーの…仕事でしょ?」
親分「あのガキやあ、一体何モンなんです?この高さから飛び降りて、平然としておるってのは。」
パク「まあ、ここらじゃちっとは有名な悪ガキらしいが…野良猫ですよ。」
若頭「(ガラスが指に)…痛っ!」
親分「…ふんっ!」

タイトル「総天然色少年冒険活劇漫画映画 ハルヲ」

#4

テロップ「事の発端は今より四十五分前」

路上

野次馬A「…孤児かな?」
野次馬B「ああ。」
野次馬A「ゲットーから出稼ぎってか?」
野次馬B「(苦笑)」
野次馬C(女性)「戦争終わったのに、まるで減らないね」
野次馬B「まあ…なあ」
野次馬A「シマダ屋の息のかかった店に盗みに入ったらしいよ?」
野次馬B「あー…それは…」
野次馬A「ま、野良犬だよなあ」
野次馬B「生きてりゃそれでいいって奴らだからね」
野次馬C「やだ(苦笑)…ひどい」
野次馬A「何でこんなトコまで来て死ぬかなあ?」
野次馬C「あの女の子…彼女かな?」
野次馬B「さあ?」

ハナエ「タロちゃん!…タロちゃん…ねえ…しっかりしてよぉ」
野次馬A「あの手のは、ガキがガキを産むんだ、減らないはずさ」
ハナエ「タロちゃ…ん」
タロウ「ハナエ…?」
ハナエ「タロちゃん!?」
タロウ「…子供は?」
ハナエ「いるよ…!」
タロウ「ジロウ…御免な…慣れない盗みなんて…しなきゃ」
ハナエ「いいよ…もう。また、働けるトコをさ…ちょっ!…タロちゃ…」
ハルヲ「素人が盗みなんかするからだよ、ノロマ。…そういうの、俺らの邪魔にもなんだよね」
ハナエ「…あんたねえ。もう一度、言ってみなさいよ。…あんたに何がわかんのよ」
ハルヲ「大体判るよ?」
ハナエ「ハァ?」
ハルヲ「考えナシに馬鹿二人がセックスして、ガキできちゃっても育てる金も無い、仕事も見つからない。
    食うに困って、とうとう慣れない盗みに手を出して、ほんでドジ踏んでヤクザに半殺しにあった、と。
    …シマダ屋?…ん?」
ハナエ「…あんたねぇ」
ハルヲ「さっき、シマダ屋って…」
ハナエ「聞きなさいよ!」
ハルヲ「…(嘆息)」
ハナエ「あんたなんかに…」
ハルヲ「俺だって、親の顔知んないよ?…どんな理由でも、死ぬってのは無責任だよな?」
ハナエ「だって、どうしたらいいか、もう、わかんないんだもん。」
ハルヲ「売りゃあいいんだよ、体。結構…」
ハナエ「あんた、いい加減にしなさいよ。」
ハルヲ「それか…俺に頼めば良かった。…テツヲ!パー子!…そいつら、アッコル爺さんのトコ、連れてけ。」
テツヲ「へへ…。行こっか。」

#5

テロップ「時間軸は再度、現在」

商店街

やくざたち「(口々に)待てー!こらー!(など)」
友達(ゴーグル)「ん?」
友達(ゴーグル)「ハルヲ、何してんのぉ!?」
ハルヲ「仕事中~」
友達(ゴーグル)「ふーん…」
やくざ(長髪)「くそお…待てぇ!」
やくざ(金髪)「邪魔だ!」
やくざ(長髪)「このっ!…どわっ…!う…うひゃあ…うわうわうわうわうわ!」
ハルヲ「ばーか!…ん?…あぁあぁあぁ…よっ」(トラックを飛び越える)
ハルヲ「ん?…あーらー…」
やくざ(黒ジャージ)「よおおし!そこまでだ!とまれぇ!」
ハルヲ「何が”よーし”だって?」
やくざたち「うお!?」
やくざ(長髪)「ぐあ!」
やくざ(黒ジャージ)「うがあ!」
やくざ(金髪)「ひっ!」
ハルヲ「(雄叫び)」
やくざ(金髪)「(悲鳴)…んごっ!」
やくざ(リーゼント)「い…いたぞーぅ!」
ハルヲ「(舌打ち)」

路地裏

やくざ(舎弟頭)「裏ぁ、ふさいどけ!…待たんかーい!
          …こ…この…くっそう…のああ?…ぜえぜえ…
          待たんかい、わりゃあ、がきい!…待っ…ちょ…く…
          ま…待…て…おうっ!?(転ぶ)…ま…くそがきい…」
ハルヲ「たっぷり叱られてくれい!」
やくざ(舎弟頭)「うるせー!」
ハルヲ「おっと…」

商店街

パク「また派手に…」
やくざ(アゴ)「パクさん」
パク「何?」
やくざ(アゴ)「お、お願いしますよ」
パク「(舌打ち」

物干し台

やくざ(スカジャン)「待て待て待てーい!…んあ?…んあ~?…(小声)あれ?…んあ!!
            …(空だけの映像)…あだだだだだ!痛い!うがっ!あう!やめっ!痛い!
            やめて、やめて!いや!あう!いたいたいたいたいたいたい!
            あーーーーーーー…!」
ハルヲ「へへ」
やくざ「上にいるぞー!」

#6

テロップ「同刻、街の外れにて」

アッコルの家の前

テツヲ「爺ちゃーん!」
アッコル「んん?」
テツヲ「爺ちゃーん!」
アッコル「なんじゃあ?」
テツヲ「爺ちゃん、ヤバイ、ヤバイよ!」
ハナエ「(驚く)」
アッコル「何じゃ、そんなにこの頭が珍しいか?」
ハナエ「…義体?」(機械化された体)
アッコル「感心せんな。あまりじろじろと見るのは…。」
テツヲ「んな事ぁいいからさぁ!この人…」
アッコル「不躾ってもんじゃ…違うかの?」
ハナエ「両親は戦争で…死にました。機械の体で…ちょうど…そんな感じで…」
アッコル「義体化部隊な。気持ちは分かるが。あまり一緒にして欲しくはないな。
     …ん?こりゃいかん。動かしたらいかんよ。テツヲ、おいで。」

#7

路上

やくざたち
      「おい、上だ、上!」
      「車、回しとけよ!」
      「上だ、回り込め!」等

工事現場

ハルヲ「あら!…っちゃあ~…。げっ!」
やくざ(アゴ)「塞いどけよー!」
ハルヲ「…ったく!しつこいな!」
やくざたち「(雄叫び)」
やくざ(ダウンジャケット)「ぐおっ!?」
ハルヲ「(雄叫び)」

-格闘中- 悲鳴などはアドリブで。

ハルヲ「は・な・せ・よ!この!…お?」
パク「派手にやったなあ~…おい?」
ハルヲ「な…?…パ…パク…さん?」

#8

アッコルの部屋

アッコル「こりゃ死んじゃうよ、お嬢ちゃん。」
ハナエ「え…は…?」
アッコル「んん…内臓いっとるしのう。…まあ、最期まで看取ってやんなさい。」
ハナエ「あ…ぁ…はい…」
テツヲ「そりゃないだろ、爺ちゃん!義体にしたらいいじゃん!爺ちゃんみたいにさあ!」
アッコル「無茶言うな!脳みそしか残らんぞ?いくらかかると思う?
      ま、多少の金ならツケにするよ。
      …じゃが、そういう問題じゃなかろ?
      ワシの体を見て…。
      よく考えて決めなさい。
      …こんなもんじゃすまないがな。
      全身、鉄の塊の姿を世間に晒して、
      生きるのは…辛いぞ。
      義体の訓練、定期的なメンテ、
      社会の目。
      生涯払いつづける莫大な費用。
      まず先に…(振り向きつつ)心が折れる。」
アッコル「未だに戦争の道具と思う奴も多い。
     わしもこんな場末で因果なモグリ商売だ。」
パー子「もう、やめよ…。」
アッコル「…ん、すまん。麻酔は効いてる。
     あとは…自分で決めなさい。
     この部屋は使っていいから。…テツヲ!」

#9

工事現場

ハルヲ「パクさん…。え?…なんでパクさん シマダ屋にいんの?」
パク「俺も年だしな。 最近はバウンサで食ってるんだよ」
ハルヲ「パクさんが…?シマダの!?…ま、参ったな。え、そうと知ってりゃあさぁ…」
パク「元気だったか?ハル?…俺の教えは守ってるか?」
ハルヲ「あぁ…はい」
パク「そうか…(殴る)なぁ?」
ハルヲ「いっ…つ…ちょ…(殴られる)がっ!」
やくざたち
      「大丈夫か?」
      「あぁ…」
      「うぅ…」等
パク「本当に、守ってるか?すっかり、ふ抜けちゃいないか?…おい!?」
やくざたち「(驚く声)」
ハルヲ「あ…ぐ…う…がっ!」
パク「…どうなんだよ?」
やくざたち「うわ…」
パク「ダメだろ?ハル。そんなんじゃ。仕事は絶対に失敗するな。
   理由の如何によらず、死はもっとも無責任な行為だ。
   仕事の邪魔なら…親でも殺せ…(やくざたちに)おい。」
やくざたち「え?…あ。」
(やくざたち、ハルヲを蹴る、殴るなどの声)
パク「こういうとこはま~だ、ガキなんだよなぁ。
   …おし、もういいよ。押さえとけ。組がドロボウに入られちゃ、
   いい笑いの種だ。それは、そこでバウンサしてる俺の名にも響くんだよ。
   これだってな…仕事なんだよ、ハル。…押さえとけよ!」(腕を折る)
ハルヲ「うああああ!!」
パク「子供のした事だしな。これでケジメって事でシマダさんには話しといてやるよ。
   あまりはしゃぎすぎるなよ?じゃ、元気でな。しっかりやれよ。」
(パクとやくざたち、帰る)
ハルヲ「…よっ!」
ハルヲ「ん…んんん…ペッ!…うあ。…最悪…。」

#10

テロップ「それより二時間後」

アッコルの部屋

アッコル「オマエが甘い」
ハルヲ「うるせーなー、もー。油断しただけだっつの」
アッコル「よりによってシマダ屋のトコ行かんでもええのに」
ハルヲ「あー!ムカツク!パク、むかつく!」
アッコル「びびったくせに」
ハルヲ「ちーがーうーねっ!」
アッコル「そんな歯で強がってもサマにならんよ」
ハルヲ「ハ?…ハァ?…歯ぁーーーーー!!!」
アッコル「(笑い声)…まぁ、ええじゃないか。どうせ。乳歯じゃろ?」
ハルヲ「永久歯だよ!」
アッコル「おー、そーか。毛はもう生えたんか?」
ハルヲ「うるせーよ!」
ハルヲ「あー!!むかつく!!パク殺す!!ぜってー許さん。」
アッコル「(笑い声)」
(…少しの間)
ハルヲ「あ」
アッコル「ん?」
(ハナエ登場)
ハルヲ「お。どうだ、旦那さんは?
    いや、ちょっとてこずったけどな、
    ちゃんと盗るもんは盗ってきたぜホレ!これでも美味いモンでも…
    お…?…おい?…おい?」
ハナエ「タロちゃんが…今…死んだ」
(ハナエ、すすり泣き)
ハルヲ「…爺ちゃん。腕、もういいや。適当にギプスでもしてよ」

#11

テロップ「それより更に九十八分後」

アッコルの家の前

ハナエ「ちょっと、どこ行くの!?」
ハルヲ「…けじめつけてくる。」
アッコル「仇討ちじゃな」
ハルヲ「そんなんじゃねえよ!」
ハナエ「ちょ…やめてよ!」
ハルヲ「爺ちゃん! ちょっと後ろ乗って。二速までクラッチ頼むわ」
ハナエ「ちょっ…とぉ!…もういいから…危ないからさ…もう…」
ハルヲ「オマエの決める事じゃない…出発ぅ。」
ハナエ「あ…ちょっと…もう…待ってよ!」
アッコル「着いて来とるぞ、あの子」
ハルヲ「三速入れる。あとは無理やりつなぐからいいよ!」
アッコル「うむ…気をつけてな。」
ハナエ「待ってー!…きゃ!」
アッコル「ぐお!?」(ぶつかる)
ハナエ「ご…ごめんなさい!…うわ…どうしよ…」
(テツヲ、登場)
テツヲ「乗りなっ!」

#12

路上~祭りの会場~再び路上、子供たちが遊んでいる

友達(ゴーグル)「ハルヲ、まだ仕事ちゅ…うわ!(ハルヲ、バイクで通り過ぎる)…何だぁ?
          …こりゃあ、見ものだ!」

(テツヲたち、ハルヲの後を追いかけている。)

テツヲ「だから、”こりゃあ、見ものだ!”って言ったの。あれだけマジなハルヲ、久しぶりだよ!」
ハナエ「ハルヲ君って…どういう子なの?」
アッコル「悪ガキじゃよ、ただの」
テツヲ「ここらの子供なら皆知ってるよ…大丈夫!楽勝!」

縁日(祭り)会場入り口

やくざ(アゴ)「ん?…んあ~?」
(ハルヲが襲い掛かる)
やくざ(アゴ)「ぐわぁ!」
やくざ(ヨシヒコ)「お…おい!(無線機を使う)ヨシヒコです!ハルヲです!ハルヲの野郎が来ました!すでに一人やられています!」

縁日会場

やくざ(舎弟頭)「馬鹿野郎!何やってんだ!今、どこにいんだ!?…パクさん、ハルヲです」

縁日会場を疾走するハルヲのバイク。人の悲鳴。

ヤクザ(ダウンコート)「待たんかーい!うりゃあ、わりゃあ!
            …よっしゃぁ、来いやぁ…ようぅぅぅし…
            (轢かれる)ぃよっしゃああっ!…あたっ!あたたたた!」

ヤクザを次々と倒すハルヲ

#13

縁日会場の外れにある神社

パク「危険ですから、下がっていてください、アレが本気なら、命も危ないですよ」
親分「おい、あのガキは何者なんだ!?」
パク「私が前に”(軍の)部隊”にいたのは、知ってますよね?
   …あれは、まぁ…そん時の…部下…とは言わないか」
親分「…勝てるのか?」
パク「おい…おい。ドス、貸せ。チャカもだ。(SE、バイクの音)ん…来るぞ」
(ハルヲ、登場)
(戦闘…バイク炎上後)
パク「おお、痛えぇ…。」
(野次馬、集まってくる)
野次馬
「おいおい…」
「うわ。」
「何だよ…」等
野次馬(メガネ)「うあ…凄いな…。」
野次馬(子供)「ハルヲだ!」

#14

縁日会場

テツヲ「うわー・・・やっべー(嬉しそうに)」
ハナエ「ハルヲ君…!」

神社、ハルヲとパク、にらみ合う、その後、戦闘。
(パクとハルヲの格闘シーン)
(ハナエたち、到着)
テツヲ「じゃーまーだよ!おっさん!」
ハナエ「ちょ…すみません」
ハナエ「ハルヲ君!」
ハルヲ「おまえら…?何しに来やがった!バカ!
     邪魔だよ!何考えてんだ!テツヲ!オマエが連れて来やがったな!」
テツヲ「ハルヲ!後ろ!」
(ハルヲ、切られる)
テツヲ「おし、俺が力を貸すぜ!」
ハルヲ「邪、魔、だ!」
テツヲ「何だよ~、おい~、俺が折角来てやったのによ~、酷いんじゃな~い?」
パク「…らしくねえんじゃねえか。少し、鈍ったんじゃねぇか?」
ハルヲ「あんたはすっかり老けこんだよ」
パク「はは、違いねえ」
ハルヲ「昔の事言うの…やめてくんないかな?あんたとはもう…関係無いんだしさ」
パク「それがあるから、いやんなるんだ。…泥棒猫とそれを捕まえる用心棒の…関係だ!」
(再び格闘シーン)
親分「おい(小声で)…耳貸せ。…あの女、捕まえとけ」
(パク、ダウン…ハナエの悲鳴)
やくざ(舎弟頭)「う、動くんじゃねえぞ!」
ハルヲ「…ったく、典型的な悪玉だな、おっさん」
やくざ(舎弟頭)「ば…ばか、動くなっつってんべよ!(=動くなと言ってるだろ!)近寄るな!」
ハルヲ「ハイハイ…おまえ、覚悟しとけよ…(後ろからパクに蹴られる)ぐあ!」
パク「貸せ!…早く!…そんなんで、当たるかよ!」
(ジロウを人質に取る。)
パク「腕は頭の上!」
ハナエ「やめてよー!!」
パク「お連れさんは、ゆっくりと10歩下がれ…まったく。俺もこんなんが板につくようになっちまって。」
(ハルヲ、起きる)
パク「お、起きたか。さて、速やかに戦況を把握してくれ。」
ハルヲ「…ああ。」
パク「情けねえよなぁ。我ながらそう思うよ。まぁ弱者の知恵だよ、これだってさ。
   …おまえにゃあ、判らねえだろがなあ。」
ハルヲ「がっかりだよ…パクさん」
パク「はは…そうだな…で?…どうする?」
ハルヲ「え…?ああ…やるよ…。」
パク「そうか…じゃあ、よーいどんで勝負か。」

(勝負がつく。…ハルヲの義体がばれる)

野次馬「お…おい…腕…。」
    「あんな子供が?」
(呆けてるやくざ舎弟頭、アッコルにやられる) 
(ハルヲ、親分の方を見る)
親分「ひ!(逃げる)」
(ハルヲ、瞬間的に先回りする)
親分「う、うわ!…ま、待ってくれ…ひ…ぐわあ!(吹っ飛ぶ)」

野次馬「え…なんで…?」
野次馬「あんな…孤児が?」
野次馬「あんな凄い義体?」
野次馬「アーミー?」
野次馬「子供が?」
テツヲ「…うるさいな!」

(ハルヲ、アッコルらのもとに。)

アッコル「…帰ろう」

#15

テロップ「それより四十九日後の後日談」

川辺、タロウ(ハナエの夫)の墓場~アッコルの部屋

アッコル「…ハルヲはな。腕と足を全部、それと眼や耳などの感覚器を義体化しておる。
     胴体の一部には、補強骨格も入っとるようじゃ。まるで生身のように
     カモフラージュしてある。相当高度な代物だ。ありゃぁ、大怪我でもして
     義体化した類じゃない。あそこまでやるのはアーミーや
     コップの特務部隊ぐらいのもんだ。…わしでもやらん。」
ハナエ「ハルヲ君って…一体どういう子なの?」
アッコル「ふむ…ただの悪ガキじゃよ…。今はな。」

(ハナエの墓参り映像後)

アッコル「わしもな、詳しくは知らん。あいつは、いきなり現れおった。前の戦争が終わった間も無くな。」
     ま、ワケありなんじゃろなぁ。わしもそれは聞かん事にしとる。聞かん方がいい事もある。
     義体の人間を嫌う者は多い。それは分かる。皆、前の戦争で嫌な思いをしているからな。
     …でもなぁ、できたら普通に接してやってくれんか?中身はただの子供だよ。」
ハナエ「ハイ…」
アッコル「(笑い)」

アッコルの家の前

(ハナエ、荷物を忘れる)
ハナエ「おっと」
ハナエ「買ってきたぞぉ!・・・わ!」
ハルヲ「あった!?リンゴ味?」
アッコル「うーごーくなっ!」
ハナエ「無かったよ~?…ミカンだけど、いい?」
ハルヲ「マジかよ。ま、いいや。食わして食わして!」
ハナエ「え…ちょっと、凄いね、これ…何してんの?(アッコルに向かって)」
アッコル「オーバーホールじゃよ」
ハナエ「(ハルヲに向かって)ハイハイハイハイ…。待って…はい」
ハナエ「ふーん…こんなんなんだ…」
(ハナエ、タオルめくる)
ハナエ「あ」
ハルヲ「う」
ハルヲ「テメエ、見んなよ、エロババァ!何見てんだよ!意味わかんねえ!最悪、スケベ!スケベ!エロ!変態!
    …(押さえられて)ふが!…んー!んー!んー!んー!」
ハナエ「やだ、超かわいい」
ハルヲ「てめえ!おぼえとけよ!」
ハナエ「うん!ばっちり覚えちゃった!」
ハルヲ「え?…バカ!ソッチじゃねえよ!」
アッコル「動くな!」
ハルヲ「ぐお!」
ハナエ「あ、やだ!…また、ウンチしてる。」
ハルヲ「くせ!くっせぇ!!外でやれよ!」
アッコル「うーごくなー!!」

テロップ「終劇」

SCENE 1

OPENING CRAWL







In the beginning of the world... the foundation only just formed, the laws of all creation as yet unwritten...
there are neither names... nor shapes... because there is no one to understand what these things are.
--Opening line of Kojiki [The Chronicle of Ancient Japan]

(Long shot, the image of a bird appears...)

SCENE 2

THE WHOLE TOWN

(Offscreen, the sound of a distant gunshot)
BOY: Huh?
(Enter HARUWO)
BOY: It's Haruwo!

SCENE 3

YAKUZA HEADQUARTERS

BLOND YAKUZA: It's that brat! Dammit! 
LONG-HAIRED YAKUZA: Hey! What'd he take?
BLOND YAKUZA: What the--? Bastard!
LONG-HAIRED YAKUZA: Quit it, don't waste your bullets. I'm goin' down there!
BLOND YAKUZA: Right!
YAKUZA BOSS: Was that guy Haruwo?
YAKUZA UNDERLING: Um... This is the first time I've seen him, too.
YAKUZA BOSS: Hmmph!
YAKUZA UNDERLING: Um...
YAKUZA BOSS: What'd he take?
YAKUZA UNDERLING: Uh, uh... Huh?
YAKUZA APPRENTICE: Huh? I don't know about money, but the fridge is empty.
YAKUZA BOSS: He just took food? What the hell are you talking about?
PAKU: Cheese.
LONG-HAIRED YAKUZA: Thanks for coming in!
BLOND YAKUZA: Sorry about all this!
PAKU: Yo.
PAKU: Settle down, Shimada-san.
YAKUZA BOSS: Oh, hey! Paku-san!(Hits his knee)That kid really caused some damage! Made a mockery of us right in our own house!
PAKU: Yep, he's special, that one. Forgive me, but... seriously, sending those goons? Forget about it.
YAKUZA BOSS: Uh...
PAKU: I'll go too.
YAKUZA BOSS: Oh! Would you do that for me?
PAKU: Hey, that's what bouncers are for, right?
YAKUZA BOSS: What is it with this kid? Jumping outta here from this height like it was nothing!
PAKU: Bah. They say the little hellion's developing quite a reputation around here, but... he's nothing but a stray cat.
YAKUZA UNDERLING: (poking the glass) Ow!
YAKUZA BOSS: Hmmph!

TITLE CARD: A BOY'S ADVENTURE: A FULL-COLOR ANIMATED MOTION PICTURE

SCENE 4

CAPTION: THE BEGINNING OF THE STORY: FORTY-FIVE MINUTES EARLIER

IN THE STREET

STREET PERSON A: Whad'ya think? An orphan?
STREET PERSON B: Hmm.
STREET PERSON A: Commuter from the ghetto?
STREET PERSON B: (snickers)
STREET PERSON C: (a woman) The war may be over, but you'd never know it.
STREET PERSON B: Yeah...
STREET PERSON A: I heard he broke into one of the stores controlled by Shimada.
STREET PERSON B: Well, that's---
STREET PERSON A: He's a stray dog.
STREET PERSON B: One of those sad bastards just living from day to day.
STREET PERSON C: Ugh! How disgusting!
STREET PERSON A: Why come all the way out to a place like this just to die?
STREET PERSON C: That girl--isn't she his girlfriend?
STREET PERSON B: Mm.

HANAE: Taro! Taro, baby... Please, don't die!
STREET PERSON A: Look, in her arms... Kids giving birth to kids. It never ends.
HANAE: Taro...
TARO: Hanae...?
HANAE: Taro!?
TARO: The kid...
HANAE: He's here!
TARO: Jiroh, I'm sorry... If it hadn't been for my clumsy attempt at robbery...
HANAE: Okay, enough. We'll look for another place to work... Wait-- Taro-chan--!
HARUWO: Dumbass. This is what happens when amateurs get into stealing. It screws everything up for the rest of us.
HANAE: Why, you... You want to try saying that again? You don't have a clue about what's going on here.
HARUWO: I got the general idea.
HANAE: Yeah?
HARUWO: A couple of retards have sex without thinking, she gets knocked up without any money to raise a child with, he can't find a job...
         So, worrying about where his next meal's coming from, he finally turns to amateur crime, where his incompetence gets him left for dead by the yakuza. 
         Shimada... Huh?
HANAE: You...
HARUWO: Did Shimada--
HANAE: You listen to me!
HARUWO: (shrugs)
HANAE: A guy like you...
HARUWO: A guy like me, who doesn't even know his own parents' faces, you mean? Even so, that's still no excuse. Dying's the worst kind of fuck-up. Dying is...
HANAE: Well, what am I supposed to do? I don't have any options now.
HARUWO: You could always sell your body. It's not as if--
HANAE: I've had just about enough out of you.
HARUWO: Whatever. You'll wish you'd asked me to help you. Tetsuwo! Paako! Take her to old man Ackle's place.
TETSUWO: So... You comin'?

SCENE 5

CAPTION: THE SEQUENCE OF EVENTS RETURNS TO THE PRESENT TIME

SHOPPING DISTRICT

YAKUZA (in unison): Stop! Hey! (etc.)
GOGGLES-WEARING FRIEND: Mm?
GOGGLES-WEARING FRIEND: Haruwo, whatcha doin'?
HARUWO: Kinda busy right now!
GOGGLES-WEARING FRIEND: Huh?
LONG-HAIRED YAKUZA: Goddammit... Stop right there!
BLOND YAKUZA: Out of our way!
LONG-HAIRED YAKUZA: That little-- Oops-- Yaaaaaaaaagh!
HARUWO: Loser. Huh? Yikes! (jumps over truck)
HARUWO: Eh? Er...
BLACK JERSEY YAKUZA: Aw yeah! That's as far as you go! Freeze!
HARUWO: "Aw yeah," huh?
YAKUZA (in unison): No way!
LONG-HAIRED YAKUZA: Oof!
BLACK JERSEY YAKUZA:) Gah!
BLOND YAKUZA: Eee...!
HARUWO: (battle cry)
BLOND YAKUZA: Aiii--!
POMPADOUR YAKUZA: He's getting away!
HARUWO: Tsk tsk...

BACK ALLEYWAY

YAKUZA GANGLEADER: That way! Outta my way! Come back here!
          You little... Dammit... Ugh... Oof...
          Get back here, you little... Stop! Just...
          Wa.. Wait... Aah! (stumbles) Lousy punk!
HARUWO: Ooh, somebody's gettin' chewed out for this one!
YAKUZA GANGLEADER: Shut up!
HARUWO: Later...

SHOPPING DISTRICT

PAKU: Another embarrassing display.
BIG-CHIN YAKUZA: Paku-san.
PAKU: What?
BIG-CHIN YAKUZA: Please... Could you...
PAKU: Tsk.

OUTDOOR LAUNDRY

EMBROIDERED JACKET YAKUZA: Waitwaitwait! (whispering) What the--? Aah!
            ...(shot of the sky) Yiyiyi! Oww! Stop-- Owww!
            Stopitstopit! Yaaah! Owowowowowow!
            Aaaaaaaaaah!
HARUWO: Heh heh.
SOME YAKUZA: He's up there!

SCENE 6

CAPTION: MEANWHILE, AT THE OUTSKIRTS OF THE CITY

IN FRONT OF ACKLE'S HOUSE

TETSUWO: Hey gramps!
ACKLE: Eh?
TETSUWO: Gramps!
ACKLE: What's going on?
TETSUWO: This is bad, gramps--real bad!
HANAE: (gasps)
ACKLE: What? Why're you looking at me like that?
HANAE: Electroplants?
ACKLE: Well done! I so rarely get to examine anything anymore...
TETSUWO: Yeah yeah, forget about that! This guy--
ACKLE: Now, if I didn't know any better, I'd say you were being a little rude.
HANAE: My parents were killed in the war. Your mechanical body... It's a bit... like the...
ACKLE: The electronic-implant troopers, yes. I understand how you feel, but please don't get the wrong idea. I'm nothing like them.
     Hmm? This one's barely alive! We have to move fast. Tetsuwo, get everything ready!

SCENE 7

IN THE STREET

YAKUZA (in unison): 
			Hey! He's over there! Up there!
			Bring the cars around!
			There he is! Head him off! (etc.)

CONSTRUCTION SITE

HARUWO: Huh? What the--
BIG-CHIN YAKUZA: Don't let him get out!
HARUWO: These guys just don't know when to quit!
YAKUZA (in unison): (battle cries)
DOWN-JACKET YAKUZA Gah!
HARUWO: (battle cry)

 - DURING HAND-TO-HAND FIGHTING - ad-lib shrieks and screams

HARUWO: Let... Me... Go! ...Huh?
PAKU: Classy, you guys. Real classy. Hey.
HARUWO: Wha... Pa-- Paku... san?

SCENE 8

ACKLE'S HOUSE

ACKLE: I'm afraid he's not going to make it, young lady.
HANAE: Huh?
ACKLE: Mm. His internal organs are failing, and... Well, I suggest you watch over him until his final moments.
HANAE: I... I see.
TETSUWO: No way, gramps! Just give him some 'lectroplants! Like yours!
ACKLE: Don't be ridiculous! His brain is all that's left of him! Think of the cost!
      Well, there'd be quite a few bills to pay.
      But that's not what I'm talking about.
      Look at my body.
      Think long and hard about what you're suggesting.
      The boy could never live like this.
      His entire body, a twisted mass of iron, for all the world to see...
      It's... a harsh life.
      Learning to use the implanted limbs, periodic maintenance,
      the public eye.
      It's an enormous price to pay, one he would continue to bear for the rest of his life.
      Facing that... (while looking back) ...would break his heart.
ACKLE: To this day, the masses see us as little more than tools of war.
       I myself am condemned to doing low-grade work out here in the wastelands.
PAAKO: All right, we get it!
ACKLE: Mm? Sorry... The anaesthetic is doing its job.
       The rest is up to you.
       Use this room as you wish. Tetsuwo...

SCENE 9

CONSTRUCTION SITE

HARUWO:Paku-san... I-- How could... Paku-san-- You're one of Shimada's men?
PAKU: Hey, I'm getting older too, y'know. Lately I've been paying the bills as a bouncer.
HARUWO: But, Paku-san, Shimada? I mean, that's... I had no idea, I--
PAKU: How've you been, Haru? Good? You still following all the things I taught you?
HARUWO: Y-- Yes.
PAKU: Really? (hits him) Is that so?
HARUWO: Aagh... (reacting) Gah!
YAKUZA (in unison): 
      You okay?
      Oww...
      Ahh... (etc.)
PAKU: Really following them? Perfectly? You sure you didn't overlook anything? Huh?
YAKUZA (in unison): (gasping)
HARUWO: Aa... Gah... Hah...
PAKU: Whaddya think?
YAKUZA (in unison): Whoa...
PAKU: No answer, Haru? How about this: Never, ever, fuck up the job.
         Dying--for any reason--is the ultimate fuck-up.
         No excuses. Your dad gets in your way... Kill your dad. (to Yakuza) Hey--
YAKUZA (in unison): Er, uh...
(Haruo screams as the yakuza hit and kick him)
PAKU: Honestly, this kid. Hasn't changed at all...
         Right, I'll take it from here. Hold him down. Let's put the little thief away.
         Man, what a joke. My reputation as a bouncer's in the toilet, thanks to you.
         Well, no hard feelings. Just doing my job, Haru. Hold him. (breaks his arm)
HARUWO: Aaaaaaaaaa!
PAKU: This was a small-time offense. I'll speak to Shimada-san about calling the matter settled.
   A little horseplay that got out of hand. Anyway, take care of yourself. Chin up.
(Paku and the yakuza leave)
HARUWO: Uhn...
HARUWO: Nnnn...Ptui! Ahhh, shit.

SCENE 10

CAPTION: SUBSEQUENTLY, TWO HOURS AFTERWARDS

ACKLE'S ROOM

ACKLE: You are the most imbecilic--
HARUWO: You be quiet. I was just unprepared, that's all.
ACKLE: Breaking into Shimada's den, of all places...
HARUWO: Grr, that Paku pisses me off so much!
ACKLE: Still shaken up, huh?
HARUWO: The hell I am!
ACKLE: It's pretty hard to act tough with your teeth looking like that.
HARUWO: My... tee...? My teeeeeeeeth!
ACKLE: (laughter) Quite a sight, aren't they? Well, they were just baby teeth anyhow, right?
HARUWO: These are adult teeth!
ACKLE: I see, I see. And how're those pubic hairs coming along?
HARUWO: Shut your cake-hole!
HARUWO: I am so going to kill Paku, damn him! This is totally unforgivable!
ACKLE: (laughter)
(a brief pause)
HARUWO: Uh...
ACKLE: Mm?
(HANAE enters)
HARUWO: Hey, uh-- how's your man doing?
    So, I kinda ran into some trouble, but anyway,
    here's some of the loot I nabbed so smoothly, check it out--it may not seem like it, but I'm a highly trained...
    Eh...? Hey... Hey...?
HANAE: Taro... just... died.
(Hanae starts sobbing)
HARUWO: Old man. My arm's good enough. Stick a cast on it.

SCENE 11

CAPTION: SUBSEQUENTLY, NINETY-EIGHT MINUTES AFTERWARDS

IN FRONT OF ACKLE'S HOUSE

HANAE: Hey, where're you going?
HARUWO: ...To settle things once and for all.
ACKLE: Revenge.
HARUWO: That's not what I said!
HANAE: Wai-- Stop!
HARUWO: Old man! Hop on! I need you to work the clutch until I get up to second gear!
HANAE: Wait a minute! You don't... This is dangerous!
HARUWO: This ain't none of your business. Hit it!
HANAE: But... Wait... Come back!
ACKLE: If she catches up?
HARUWO: I'm shifting into third. After that, find a way to slow her down!
ACKLE: Mm-hmm. You be careful, now!
HANAE: Wait up-- Yah!
ACKLE: Oof! (they collide)
HANAE: Aah! I'm so sorry! What do I--
(Tetsuwo rides up)
TETSUWO: All aboard!

SCENE 12

ON THE ROAD/FESTIVAL GROUNDS/ON THE ROAD II; KIDS ARE HANGING OUT

GOGGLES-WEARING FRIEND: Haruwo, still busy? (Haruwo passes by on his bike) Huh?
        Now there's something you don't see every day!

TETSUWO'S GANG, CHASING AFTER HARUWO

TETSUWO: "Something you don't see every day?" You know what that means: Haruwo's finally about to get serious.
HANAE: What kind of boy is Haruwo?
ACKLE: A bad, bad boy. Nothing more.
TETSUWO: And all the kids around here know it! Relax, enjoy the show!

TEMPLE FESTIVAL ENTRANCE 

BIG-CHIN YAKUZA: Huh? Aah!
( Haruwo swoops down on him )
BIG-CHIN YAKUZA: Gaah!
YAKUZA (YOSHIHIKO): H-hey! (on the walkie-talkie) This is Yohihiko! It's Haruwo! That Haruwo guy's here! One of our men's already down!

FESTIVAL GROUNDS

YAKUZA GANGLEADER: Idiot! What the hell are you doing? Where are you now? Paku-san, it's Haruwo!

HARUWO AND HIS BIKE CRASH THE PARTY. ASSORTED SCREAMING.

YAKUZA (DOWN COAT): Come on, muthafucka!
            Yeeah! Bring it on! Yeeeeeeah!
            (Gets run over) Yeaa--aaaagh! Owowow!

HARUWO LAYS THE SMACKDOWN ON THE YAKUZA

SCENE 13

A SHRINE AT THE OUTSKIRTS OF THE FAIRGROUNDS

PAKU: For your own safety, please stay back. This could get serious--deadly serious.
YAKUZA BOSS: Hey... Who the hell is this kid?
PAKU: I know him. From my unit. I was his superior officer.
   Well, he... Back then... I'm not sure if "superior" is the best choice of words.
YAKUZA BOSS: You mean he outmatches you?
PAKU: Hey... Hey. Gimme your dosu. And the gun. (offscreen, the sound of a motorbike) Hm? He's here!
(enter Haruwo)
(Fight scene in front of a motorcycle bonfire)
PAKU: Ooh, that stung.
(Onlookers begin to gather)
IN THE CROWD: 
		Hey! Hey!
		Whoa!
		What's going' on? (etc.)
GLASSES-WEARING ONLOOKER: Aw... this can't be good.
KID ONLOOKER: It's Haruwo!

SCENE 14

FESTIVAL GROUNDS

TETSUWO: Aw... Wicked! (grinning)
HANAE:Haruwo!

AT THE SHRINE, HARUWO AND PAKU FACE OFF, THEN FIGHT
(Paku and Haruwo clash)
(Hanae and the others arrive)
TETSUWO: Outta the way! Move it!
HANAE: 'Scuse us.
HANAE: Haruwo!
HARUWO: You... What the hell are you doing here, you idiots!
     You're gonna get in the way! What were you thinking? Tetsuwo! You brought them here, didn't you!
TETSUWO: Haruwo! Behind you!
(Haruwo gets sliced)
TETSUWO: Yo, you need a hand?
HARUWO: Sit the fuck down.
TETSUWO: What? Hey! That was kinda harsh, after everything we went through to be here!
PAKU: Now that's not like you. Gotten soft, have ya?
HARUWO: Well, you've gotten old.
PAKU: Heh heh... Ain't that the truth.
HARUWO: Why can't you stop living in the past? There's no connection between us anymore.
PAKU: Alas there is, I'm sorry to say. A stray-cat-burglar and the bodyguard who chases him... That's our connection!
(More hand-to-hand fighting)
YAKUZA BOSS: Hey... (whispering) C'mere. Get ready to grab the girl.
(Paku is down; Hanae screams)
YAKUZA GANGLEADER: Nobody move!
HARUWO: Jeez! Got any more bad-guy clichés, m' man?
YAKUZA GANGLEADER: I said nobody move, stupid! You, stay back!
HARUWO: Right, right... And you, prepare yourself! (kicked from behind by Paku) Gyah!
PAKU: The gun! Hurry! That's better.
(He takes Jiroh hostage)
PAKU: Get those hands up!
HANAE: Stop!
PAKU: Everyone will kindly take ten steps back, slowly. Man! I can't believe I'm having to resort to this...
(Haruwo gets up)
PAKU: Oh, back on your feet? Well, take a good look, 'cause the battlefield's changed.
HARUWO: Ah.
PAKU: Pretty pathetic, huh? Even I think so. Bah, the wisdom of the weak, I guess you could call this.
   You understand, don't you?
HARUWO: I'm disappointed in you, Paku-san.
PAKU: Heh, indeed. Well? What's it gonna be?
HARUWO: Eh? Ahhh. Yeah, let's do it.
PAKU: All right. So... One round, winner-take-all?

(The fight resumes. Haruwo's electro-implants are exposed.)

ONLOOKERS: Oh... His arm!
    Is that really a boy, or...
(Ackle knocks out the yakuza gangleader while he's distracted)
(Haruwo looks at the yakuza boss)
YAKUZA BOSS: Eee! (fleeing)
(In a flash, Haruwo overtakes him)
YAKUZA BOSS: Aaa! Wai-- wait! Eee! Gah!

ONLOOKERS: Eh? What did...?
ONLOOKERS: Just an orphan...
ONLOOKERS: What incredible 'lectroplants!
ONLOOKERS: Army?
ONLOOKERS: A boy?
TETSUWO: Hey, shut up!

(Haruwo joins Ackle and the others)

ACKLE: Let's go home.

SCENE 15

CAPTION: SUBSEQUENTLY, FORTY-NINE DAYS AFTERWARDS

BY THE RIVER, TARO'S (HANAE'S HUSBAND'S) GRAVE / ACKLE'S ROOM

ACKLE: Haruwo, well... Both of his arms and legs, his sensory organs--you know, eyes and ears--are electro-implants.
     His upper body also contains a reinforced framework. And everything's disguised as flesh and blood. 
     This stuff is incredibly advanced. As a matter of fact, even with massive injuries, 
     you'd never get implants like these. You only see this level of work in places like the military, 
     or special forces. Even I can't do things like this.
HANAE: So then... What does that make Haruwo?
ACKLE: Mmm... It makes him a real brat. That's what he is now, at least.

(images of Hanae's visit to the grave)

ACKLE: Even I don't know what to think sometimes. He just showed up out of nowhere, one day. Not long after the end of the last war.
     Well, whatever the reason... I choose not to bring it up. Sometimes not asking is better.
     Those with electro-implants are despised by many. That's something I certainly understand. The aftermath of the war's left us with so much hostility and mistrust...
     ...Even so, do you think, somehow, you could find it in yourself to reach out to him, and treat him normally? On the inside, he's still just a child.
HANAE: Sure.
ACKLE: (smiles)

IN FRONT OF ACKLE'S HOUSE

(Hanae forgets her package)
HANAE: Whoops!
HANAE: I got it!-- Uh?
HARUWO: Yeah! Apple-flavored?
ACKLE: Hold... still!
HANAE: They didn't have it... Orange okay?
HARUWO: They what? Eh, whatever. Feed me, feed me!
HANAE: Ooh, that's wild! What're you doing? (to Ackle)
ACKLE: Systems overhaul.
HANAE: (to Haruwo) Okay okay okay, wait... Here ya go!
HANAE: Hmm... What's under here?
(Hanae lifts up the towel)
HANAE: Uh...
HARUWO: Uh...
HARUWO: Hey! Get away from there, you weirdo! What're you lookin' at? What's the meaning of this? Goddamn pervert! Pervert! Creep! Freak!
    (held down) Grmf! Mm! Mm! Mm! Mm!
HANAE: No way! So cuuute!
HARUWO: You little...! Don't forget, I--
HANAE: Okay, it's burned into my memory!
HARUWO: Eh? That's not what I--
ACKLE: Hold still!
HARUWO: Gah!
HANAE: Oops... Baby needs a new diaper.
HARUWO: Gross! He stinks! Don't change him in here!
ACKLE: HOLD... STILL!

CAPTION: THE END